金利が一番いいSaving accountを追いかけるのは意味がない

新しい年が始まりました。今年の抱負はよりPersonal Financeに力を入れて、収入を上げつつ、出費も抑えて全体的にキャッシュフローを10%ほど改善していきたいと思っています。今年の抱負の詳細はまた後で書きたいと思います。

さて、今回のテーマはその抱負にも関連するSaving accountです。金利がいいSaving accountに現金を預けておけば、その分お金が増えますね。当然お金を預けるには金利がいい方がリターンがいいですが、必ずしも金利が一番いいSaving accountを追いかける必要はありません。今回は、このポイントを実際の私の口座を例にして解説していきます。

現在Saving Accountsにあるお金

私が現在Saving accountsに預けているお金の合計は、約$28Kです。現在は2つの銀行で5個の口座を持っています。

私がSaving Accountsのメインで使っているのはAlly Bankです。
Simple Bank にもちょっと預金しています。

Ally Bankの口座、Simple Bankの口座、両方とも金利は2%です。

メインで使っているAlly Bankには複数の口座を持っていて、Emergency fundや旅行費用、将来の家のダウンペイメント用など用途によって分かれています。

金利変動のタイミングからSimple Bankへお金を動かしましたが、Ally Bankの口座も同様の金利になっているので、今後はAlly Bankへの一本化をする予定です。

毎月の貯金

給料が入るChaseのChecking accountから月の初めにすべての口座にそれぞれ設定した金額が送られます。

私は毎月$2000ほどをSaving accountsに貯金しています。すべてメインのAlly Bankに送金されますが、Saving accountの口座の種類ごとに金額が異なります。また、給料は月末に1回支払われるのですが、そのお金の一部をまず貯金するために月の初めにすべて送金されるように自動化しています。

金利を追求するといくら余分にもらえる?

現在のSaving accountsにあるお金と毎月の貯金金額を確認したところで、金利を追求したらどれくらい追加でお金が貯まるか計算してみましょう。

私のお気に入りサイトDoctor of Creditによると、アメリカで一番金利がいいところはEBSB Directというところで、2.50%でした。私のSaving accountsがあるAlly BankとSimple Bankの金利が2%なので、0.5%金利が高いです。では、実際に1年間同じ条件でお金を預けた場合、どれくらいの差が出るのでしょうか?

簡単な計算なのでExcelなどでもできますが、今回はBankrateという銀行の口座やクレジットカードなどのPersonal Financeに役立つ情報を提供しているサイトのSimple Savings Calculatorというツールを使いました。

条件は私の状況に合わせて$28KをInitial Amountに入れて、Monthly Depositを$2,000、金利は年利をそれぞれ2.0と2.5%に設定してCompounded(複利)はMonthlyにしました。以下がその結果です。

金利が年2%の場合、私の貯金状況ではこのくらいの金額になります。
金利が年2.5%の場合、私の貯金状況ではこのくらいの金額になります。

金利が2%の場合、1年後$52,786.39になり、金利が2.5%の場合、1年後$52,985.00になります。その差は、$198.61、約$200です。つまり私の今の状況で、金利が一番高いところにお金を預けたら、1年後$200余分にもらえる計算になります。

実際は、1年の内にSavingの一部を切り崩したり、金利も変動するので、実際に1年後に$200の差が出るかはわかりません。しかし、今の私の状況で、金利が一番いいSaving accountを追いかけるとどれだけのリターンが期待できるかという目安としては十分です。

どうでしょう?1年後の$200のためにSaving accountを換える価値があるのでしょうか?

銀行口座開設のオファーを狙った方がいい

個人的には0.5%金利が高いSaving Accountを新規に開設するよりも、1年を通して銀行口座開設でもらえるボーナスを狙った方が効率的だと考えています。その理由は大きく分けて2つあります。

まず1つ目はすでにまあまあ高い金利のSaving Accountsにお金を預けていることです。年利2%の口座は、Chase銀行の一般的なSavingのレートとは比べものにならないくらいいい数字です。

通常のChase Savingsの金利は0.01%。雀の涙程度です。
Chaseの金利よりも200倍もいいレートです。

すでに金利が比較的高いSaving accountsに現金を預けているので、それよりもいいレートを求めてお金を動かすのはちょっとめんどくさいというのが実情です。

2つ目の理由は、ChexSystems の存在です。話が技術的になるので詳しくは話しませんが、新規で銀行口座を頻繁に開設するとChexSystems にその履歴が残り、銀行口座が作りづらくなります。それだったら0.5%の金利差を求めるよりも、銀行口座開設のオファーをうまく使って1ヶ月から3ヶ月のスパンで$100から$600のボーナスをもらった方がより効率的に稼げます。

金利は低いChaseですが、銀行口座開設のオファーを活用すると最大で$600もらえます。

新規口座開設のボーナスを狙う場合、ある程度の金額をその口座に移す必要があることもあるので、金利が一番高い口座に必ずしも多くのお金をいつも入れられるとは限りません。

まとめ

私の経済状況を分析した結果、金利が一番いいSaving accountを追いかけるのはあまり意味がないことがわかりました。私の場合、金利が一番いい口座にお金を預けても1年後に余分にもらえる金額は$200程度。それだったら、その資金を使って積極的に銀行口座開設のオファーを活用して数ヶ月ごとに$100から$600のキャッシュを得た方がよっぽど効率的です。

© 2018 – 2020 Koji Noguchi

この記事をシェアーする

Facebook
Twitter

本記事に関する注意事項(DISCLAIMER)

記事の内容は著者の個人的な意見であって、銀行、クレジットカード発行会社、航空会社、ホテルチェーンのものではなく、そのような組織による記事のレビュー、承認、推奨などは一切ありません。

またポイントやマイルに関わる情報は変わっていくものなので、公開時に正しい情報であっても、時間が経つにつれ情報が古くなり正確性に欠ける場合があります。紹介されているアドバイスやアイデアはすべて自己責任でおこなってください。本サイトで紹介された内容により損害が発生しても一切の補償はできないのでご了承ください。

以下のコメント欄はコミュニケーションの場の1つであって、投稿者の個人的な意見です。記事で紹介している銀行、クレジットカード発行会社、航空会社、ホテルチェーンのものではなく、そのような組織によるコメントのレビュー、承認、推奨などは一切ありません。

Hotels
Uncategorized

特典が変わる Marriott Bonvoy Brilliant American Express Cardはキープかそれとも…

年間費$450といういわゆるプレミアムクレジットカードで今までは十分価値を発揮してくれたMarriott Bonvoy Brilliant™ American Express® Cardですが便利だった特典が9月から変更になります。そこで9月の更新を控え、変更後も持ち続けるかをそろそろ考えるタイミングなので、私にとっての価値を改めて考えてみたいと思います。

もっと詳しく »
Alaska

Alaska milesの購入コストが値上がり

Alaska milesはJALのファーストクラスが比較的少ないマイルで飛べるなど、航空マイルの中でもトップレベルの価値があります。しかし、メジャーな交換可能ポイントからは交換できないため、貯めにくいマイルの1つでもあります。そこでマイル購入は現実的なオプションですが、最近その購入コストが2%ほど上がったことがわかりました。

もっと詳しく »